金閣寺
臨済宗相国寺派
足利義満が描いた
極楽浄土の世界
正式名称を、鹿苑寺
舎利殿「金閣」が特に有名
〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1
鹿苑寺事務局:075-461-0013
(2025/06/18 新規)
元は鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされています。金閣を中心とした庭園・建築は極楽浄土をこの世にあらわしたと言われ、有名な一休禅師の父である後小松天皇を招いたり、中国との貿易を盛んにして文化の発展に貢献した舞台で、この時代の文化を特に北山文化といいます。義満の死後、遺言によりお寺となり、夢窓国師を開山とし、義満の法号鹿苑院殿から二字をとって鹿苑寺と名づけられました。
境内案内(拝観順路)
01 総門 Somon
02 鐘楼 Syoro
鐘は西園寺家に由来し、鎌倉期に作られたと伝えられています。黄鐘調(オウシキチョウ)の鐘として知られる「ラ」の音を基準音としています。
03 庫裏 Kuri
禅宗特有の様式の建物で、明応・文亀年間(1492~1504)の建物と見られます。
04 櫟樫 Ichiigashi
金閣寺が現在のような伽藍配置に再整備されたのは、江戸時代初期です。この櫟樫(イチイガシ)は、その頃に殖栽されたものか、あるいは既に成木となっていたものが残されたのかのいずれかであると思われています。櫟樫は照葉樹林を構成する常緑高木の一つで、日本では本州(関東南部以西)四国・九州に分布していますが現在京都周辺ではあまりみられません。京都に残る櫟樫の巨木として貴重であり、昭和58年6月1日京都市指定天然記念物に指定されています。
05 唐門 Karamon
06 浄蔵貴所塔 Jyozokishotou
平安時代の天台密教僧 浄蔵(891-964)の供養塔です。浄蔵は幼い頃から聡明で7歳より仏門を志し、12歳にして出家しました。加持、祈祷にすぐれ、神通力で八坂の塔の傾きを直すなど様々な奇跡を起こしたことで有名です。この塔にお参りすると浄蔵の不思議な力によって願い事が叶うとされています。
07 葦原島 Ashiharajima
境内約132,000㎡(4万余坪)の内、92,400㎡(2万8千坪)が鹿苑寺庭園として特別史跡及び特別名勝指定地となっています。中心をなす鏡湖池(キョウコチ)は約6,600㎡(約2千坪)、ここに葦原島(アシハラジマ)など大小の島々、畠山石などの奇岩名石が配されています。
08 舎利殿 金閣 Shariden Kinkaku
二層と三層は、漆(ウルシ)の上から純金の箔が張ってあり、屋根は椹(サワラ)の薄い板を何枚も重ねた柿葺(コケラブキ)で、上には中国でめでたい鳥といわれる鳳凰(ホウオウ)が輝いています。一層は寝殿造(シンデンヅクリ)で法水院(ホッスイイン)、二層は武家造(ブケヅクリ)で潮音洞(チョウオンドウ)とよばれています。三層は、中国風の禅宗仏殿造で究竟頂(クッキョウチョウ)とよばれ、三つの様式を見事に調和させた室町時代の代表的な建物と言えます。昭和62年(1987)秋、漆の塗替えや金箔の張替え、更に天井画と義満像の復元を行いました。
09 方丈 Hojo
10 陸舟の松 Rikusyunomatsu
11 榊雲 Shinun
庭内の一角、金閣の北に、当山鎮守春日明神を祀った古廟榊雲(シンウン)があります。
12 銀河泉 Gingasen
金閣の後を進むと銀河泉(ギンガセン)があり、義満がお茶の水に使ったと伝えられており、今も清冽な清水が湧き出しています。
13 巌下水 Gankasui
巌下水(ガンカスイ)は、義満公が手洗いに用いたといわれています。
14 金閣寺垣と虎渓橋 Kinkakujigaki & kokeikyo
龍門滝の左側山畔に石段があります。この小さな石橋を中国の故事、虎渓三笑にちなんで虎渓橋(コケイキョウ)といいます。その両側に低い竹垣があり、右と左の組み方が違うのが特徴です。これが金閣寺垣と称され小竹垣の代表とされています。
15 龍門滝 Ryumontaki
この滝は2.3メートルもの高さを一段落としにしたもので、龍門の滝を鯉が登りきると龍に化するといわれる中国の故事登竜門に因んだ鯉魚石(リギョセキ)が置かれています。いままさに跳ね上がらんとする龍の姿が、滝壷の所に斜めに傾いた動きのある石で表されています。
16 安民沢 Anmintaku
安民沢(アンミンタク)は雨賜沢(ウシタク)・望雲沢(ボウウンタク)ともいう池で、まわりは樹林に囲まれ奥深い感じがします。ひでりが続いても涸れないので雨乞いの場ともされていました。池中の小島には、白蛇塚という五輪の石塔があり、西園寺家の鎮守などとも伝え、この池は同家当時の遺跡をとどめているといいます。
17 白蛇の塚 Hakujanotsuka
18 夕佳亭 Sekkatei
安民沢をすぎて山路を登ると、夕佳亭(セッカテイ)があります。江戸時代、傾きかけた金閣を復興し、池泉庭を修復したのが鳳林承章(ホウリンジョウショウ)でした。修学院を造営した後水尾(ゴミズノオ)上皇の為に、承章が金森宗和(茶道家)に造らせたのが夕佳亭です。宗和が好んだ数奇屋造りの茶席で、夕日に映える金閣が特に佳(ヨ)いということからこの名が付けられました。南天の床柱と萩の違い棚で有名な3帖の茶室です。
19 朱印所 Syuinjo
20 不動堂 Fudodo
本尊は弘法大師が作られたと伝えられる石不動明王で、霊験あらたかな秘仏として広く一般に信仰されています。2月3日と8月16日に開扉法要(カイヒホウヨウ)がいとなまれます。
山 号:北山(ほくざん)
宗 派:臨済宗相国寺派
寺 格:相国寺境外塔頭
本 尊:聖観音(方丈本尊)
創建年:応永4年(1397年)
開 山:夢窓疎石(勧請)
開 基:足利義満
正式名:北山鹿苑禪寺
別 称:金閣寺、北山殿、北山第
文化財:重要文化財
絹本著色足利義満像
木造不動明王立像
大書院障壁画ほか
国の特別史跡・特別名勝
庭園
焼失した文化財
鹿苑寺金閣
1897年(明治30年)12月28日、
特別保護建造物に指定
1929年(昭和4年)7月1日、
旧国宝となる
1950年(昭和25年)7月2日
焼失
木造足利義満坐像
1901年(明治34年)8月2日、
旧国宝に指定
金閣と共に焼失した
世界遺産
1994年(平成6年)にはユネスコの世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産に登録された。
ご参拝について
参拝時間 午前9:00〜午後5:00
年中無休
特別拝観時は時間が異なることもありますのでご注意ください。
参拝料金 大人 500円
駐車場
利用時間 午前8:40~午後5:10
収容台数 250台(第1・第2・第3駐車場合計)
最初の60分 400円
以後30分毎 200円
金閣寺の所要時間と拝観時間!観光の混雑時間帯や夜間拝観 | 旅タロズ
金閣寺の所要時間は約1時間です。
このお寺の境内は有名な「金閣寺」の他にも見どころはたくさんあるのでゆっくりめに時間を取ることをおすすめします。
写真をとりながらゆっくりみたい方→約1時間半
サクッとみて回りたい方→約50分